野鳥の中には、魚を食べる鳥も存在します。高い空から表層を漂う魚を狙うのもいれば、岸際でじっと小魚が近づくのを待つ鳥もいます。

これらの野鳥がいる場所は、すなわちベイトフィッシュがよくいる場所といえます。

今回は、魚を食べる代表的な野鳥4種類をご紹介します。

1．カワウ

カワウは魚食性の鳥で、沿岸部の海水域から汽水域、内陸部の淡水域までの幅広い水域で潜水して魚類を採食しています。

採食時に潜水する深さは水面から１ｍ～9.5ｍで、長いときは約70秒間も潜ると言われてます。

本州以南、特に関東、東海、近畿に多い水鳥です。

2．カワセミ

主食は3cm～5cmほどの小魚。細長いくちばしは、魚を捕らえるのに便利です。

主食は、フナ、モツゴ、トンボの幼虫・ヤゴ、エビ、ザリガニ、ドジョウなど。

水面上に張り出した枝や岩などにとまって水中の獲物を狙い、直接または空中で停空飛翔してから急降下し、ダイビングして捕えます。

低地から山地の河川や湖沼、市街地の池や河川など、水辺に棲息しています。

3．サギ

サギは日本の田んぼで頻繁に見られる美しい野鳥です。

コウノトリ目サギ科に属する鳥の総称をサギと呼び、国内では19種類が記録されています。

サギの多くは魚やカエル、ザリガニなどをエサにするため水辺をすみかとしています。

4．ミサゴ

国内では主に北日本で繁殖するが、近畿地方でも少数が繁殖します。

内陸部の河川や湖沼にも広く出現します。停空飛翔した後、飛び込んで魚をとらえます。

主食はスズキ、コイ、マス、フナ、ナマズなどの魚。